【全日本編】1
 
 
 




「呼び出された理由は分かってるだろう?」
松山に鋭い目を向けられ、翼はそれを正面から受け止めた。合宿に参加せず、直接ドイツで合流した翼に、チームのメンバーの批判は大きかった。中でも、日向に代わってキャプテンとなった松山は特に声高にそれを叫んでいた。そして、ついにチームの主な選手をまきこんで、翼を取り囲むことになったのだ。
「分かっているよ。でも、せめて応援だけは」
「10番をつけてか?」
世界の舞台にはばたきたい、日本を発った翼がそう思っていたことは確かだった。松山は10番のユニフォームの襟を掴み上げた。
「応援だと?ふざけるなよ」
チームプレイの力を信じる松山には、翼の態度は高慢と思えた。合宿に参加したものの、遠征に選ばれなかった者もいるのだ。しかし、自分が正しいと信じる翼はその松山を睨み返した。
「じゃあ、応援、してもらおうやないか。外国やし女も引っ掛けられへんから困ってんのや」
早田の言葉に、次藤が頷いた。
「そうだな。それが一番チームの為になるタイ」
「じゃあ、翼。応援、頼むぜ」
「な、何を言ってるんだよ、みんなっ!」
周囲の言葉の意味が分からず、翼はチームメイト達を見渡す。いないのは、負傷した若島津と日向、石崎に佐野、タケシ…翼を囲む面々はかっての敵ばかりだった。
「ちょうど、むしゃくしゃしてたからな」
にやり、と笑った松山の表情に、今まで見たことのない凄みを感じて、翼は一歩退いた。そして、壁際に立って、一連のやりとりを眺めている三杉に気付いた。
「三杉くん、きみなら俺の気持ちが分かるだろ?」
「ボクには分からないよ。どうせ翼くんのことだから、合流したら、歓迎してもらうつもりだったんだろうね」
冷たく言いなすと、三杉は翼の腕をおさえた早田と次藤のために道を譲った。立花兄弟、反町、新田の後ろに、南葛中の仲間を見出して、翼は叫んだ。
「みんな、仲間じゃないか!!」
「お前は俺達にしたことを忘れたのかよ」
「お前のことは仲間だと思ったことはない」
翼の叫びは空しく響く。
「あれは、皆のためを思って…」
「お前が勝つためだろ!」
誰も翼を助けようとする者はいなかった。それどころか、ロッカールームの隅に追い込まれた翼に、誰もが鋭い目を向けていた。

ドン
最初に翼を突いたのは、松山だった。思わず庇った肩を、受け止めた早田が掴む。そのまま、完全に治りきったわけではない肩を押さえつけられ、翼は呻いた。
「やめろよっ」
確かに自分は合宿に参加できなかったがケガのせいだし、全国大会でここに居並ぶ相手を破っての優勝だったのだ。まったく資格がないわけではないはずだ。睨み上げる翼だったが、早田はますますギリギリと締め上げた。
「おとなしくせえ言うてるやろ。応援に来たんやろ」
「いた、いっ」
更に反対の腕さえ高杉に押さえられ、身動きの取れない翼に、今度は次藤が腹を殴った。さすがに慣れているだけのことはあり、ねじり上げるような強烈なパンチは、鍛え上げられた翼の腹筋にも、効き目があった。
「ぐほっ」
「このままサンドバッグでも良さそうだな」
殴られた拍子に舌を噛んだらしく、苦しげに呻く翼だったが、それで終わる訳もない。痛みに腹を曲げて苦しむ翼のわき腹に、今度は反町が蹴りを入れた。
「うえっうえっ」
「本当だな、さすがに翼だな」
さほど体格の良い方でないとはいえ、FWの選手のキックはさすがに効く。それを横腹にくらい、むせる翼だったが、その次の蹴りは更に強烈だった。
「げえっ」
運動神経をいかして、とび蹴りを食らわせた新田は、そのまま身悶えする翼のゲーパンをずり下ろした。
「じゃあ、翼さん、悪いですけど、使わせてもらいますよ」
「な、何する気だっ」
痛む腹に呻きながらも、翼は毅然と顔を上げた。だが、新田の動作はそれよりも速く、翼のサポーターはあらわにされてしまった。
「翼、お前、勃ってんじゃねえか?」
「もっこりしてねえ?」
屈辱的な言葉に、翼は周囲を猛然と睨みつける。
「そうだよ、翼くん」
目の前に近付いてきた三杉は、いつも通りに静かだった。
「翼くんがせっかく応援に来てくれたんだから、その気持ちはありがたく頂くよ」
「三杉くんっ!」
三杉の言葉に賛同したのか、立花兄弟が翼の両足を掴もうとする。翼は暴れかけ、そして三杉に目をやった。
「ボクを蹴るつもりかい?」
心臓病の三杉にもし足が当たったら。凶器となりうる足の力に、翼が思わず躊躇する中、立花兄弟はさっさと翼の足を広げて持ち上げた。
「ふふ、翼くんも応援の意味が分かってくれたみたいだね」
三杉はそのまま翼のユニフォームを捲り上げた。身長の割りに完成された、見事な腹筋が姿を現す。
「さすがは、翼くん」
急に腹を撫でられ、翼は身体を固くした。周囲にいるのは、皆、一度は戦い、翼に敗れていった者ばかりだった。それが、今や全く得体の知れない男にしか思えない。
「離せっ」
暴れる翼のサポーターが脱がされる。ずるり、と引き出された翼の陽物は天に向かってそそり立っていた。
「何だ、翼、やっぱり勃ってんじゃねえか」
「まわされるって言われて立ててんじゃねえよ」
訳もわからぬままなじられる度に、翼の身体は痛いほど反応する。びんびんに屹立した証拠を指先で弾かれて、翼はうめいた。
「翼くんって、やっぱりエンドルフィンが出やすいんだね。苦しいことを快楽に変え易い、スポーツマンとしては稀有の素質だよね。もちろん、肉穴としてもね」
「ぅあっ!」
三杉の指はそのまま翼の後孔に伸びた。湿らされた指をずぶり、と差し込まれて翼はうめいた。こじ開けるように内壁を弄られて、ローションを塗りこめられていく。内部を強制的に湿らされる感覚に、翼は激しく抵抗する。
「わいが押さえてやるタイ」
バタバタと暴れる翼の足を次藤が押さえつける。下半身を持ち上げられた屈辱的な体勢で床に固定された翼の肛門を、まるで医者のような手つきで、三杉が指を差し入れしている。
「や、やめろ…」
「随分ほぐれてきたよ」
「へへっ、楽しみやなあ」
ひっくり返され、恥ずかしい格好で前後を一度に弄られるなど、翼には耐えられなかった。三年間日本の中学サッカー界に君臨し続けていたのはほかならぬ翼だった。それが、考えたこともないような屈辱にさらされて、我慢できるはずもない。
「ふざけるな、みんな、やめろよっ」
翼が髪を振り乱して叫んだ時、ドアが開いた。
「そうだ、ふざけるな…」
うなるように呟いたのは日向だった。若島津を従え、猛虎と呼ばれる迫力をみなぎらせて、ゆっくりと入ってくる。
「日向くん…」
翼が安心したのも束の間、三杉を押しのけるようにして日向が翼の足首を掴んだ。
「日本一の俺がもちろん一番だよな?」
「大事に使えよな、みんなで使う穴なんだぜ」
「な、何言ってるんだよ、みんな…」
日向と松山の会話に、翼が動揺する中、日向の太い指が翼の穴をえぐった。
「よし、よくほぐしてあるな」
「ぬ、抜いてぇええ」
ぐりぐりと内壁をこすられ、翼が声を上げる。慎重な三杉とは違い、日向の乱暴な指づかいは翼を苦悶させる。
「はあはあ…」
指が引き抜かれ、翼は息をつく。荒々しくまさぐられて、止めていた息をついた瞬間、それ以上の衝撃が襲った。
「うあああっ」
獣じみた声をあげて、翼は叫んだ。平均よりも小さい翼に対し、日向はその体格に恥じない代物の持ち主だった。いきり立ったものをいきなり挿入されて、翼はうめく。
「いだ…いい」
「おら、もっと声出せ」
床に貼り付けられたまま、体の奥底に食い込んだ肉杭には、日向の体重までがかかる。強い圧迫に息も絶え絶えの翼に構うことなく、日向は無遠慮に腰を使う。めちゃくちゃに突かれて、その度に翼の体が揺れる。もう誰も押さえる者などいないのに、抵抗することもできずに、翼は無様に犯されていた。圧迫感と痛みで、死んでしまうのではないかという恐怖が胸をよぎる。殺される、そう思った時に、翼の身体は動かなくなった。生まれて初めて感じる恐怖に萎縮し、抵抗できなくなった肉体は、衆人環視の中、無残に破壊され、犯されていた。女よりも更に腰を割られる姿勢で、翼が陵辱される様を、皆が見ていた。
「やめてえええ」
「おい、中に出すなよ。まだ先は長いんだぜ」
「うるせえな、分かってる」
日向は松山の言葉に頷くと、翼の血で染まったペニスをそのまま抜いた。
「おら、くらえっ」
出る寸前に引き抜いた日向は、翼の顔めがけて精を放った。頭から受けた翼の髪は白濁にまみれ、顔の半分までもが汚された。
「ざまあねえな、翼」
痛みのあまり動けない翼に馬乗りになって、日向は男根をなすりつけた。
「うえ…っ」
引っ張った舌の上に残り汁をかけられて、翼はうめく。だらしなく広げられた足を、次に掴んだのは若島津だった。
「おい、お前らが使ったら広がっちまうだろ」
井沢の苦言を黙殺して、若島津はさっさと自分の性器を挿し入れてしまう。血でぬるぬるになっただけでなく、日向に散々広げられたせいで、翼の肛門は若島津の巨棒をもするりと受け入れた。
「あううっ」
痛みに翼の体が跳ねる。力まかせに押してくる日向とは違い、巧みに深く突き入れる若島津に翼の手足が反る。
「何だ、翼、やられて喜んでるのかよ」
「ち、ちが…うっ」
ぐいぐい腰を突き入れられて、翼の息が上がる。神聖なグラウンドの横で、ユニフォームのままで犯される。何もかもが初めてのことで、翼は混乱せずにはいられなかった。しかも、翼に暴力をふるっているのは、かつてのライバル達…一度は戦い、そして認め合ったはずの相手だった。
「ひい…いっ」
容赦なく体内をなぶられ、翼の声はうわずってくる。だが、彼がつけている10番にかけても、暴力に屈することは許されない。
「やめろっ」
叫んで抗おうとした翼の腕が、再び押さえつけられる。そればかりではない。両側から伸びた手が、胸や腹を無遠慮にまさぐる。そして、若島津は翼の足を抱えて曲げると、角度をつけて突いてきた。
「ぐほっ」
「いいぞ、翼」
声を出す度に、口に入れられた精液が絡みつく。咳き込む翼であるが、その度に腰を動かされて、犯される。
「翼、とんじゃうってか?」
周囲の嘲笑の中、翼は苦悶の表情で咽ぶ。喉も尻も焼きつくように痛む。普段純粋な翼だけに、プライドごと肉体を犯されていく行為に、蝕まれつつあった。
「一回出しておくぜ。もう少し滑る方が良さそうだ」
「あ、ああっ」
自分の内側に熱さがあるのにも関わらず、全身が総毛立つような悪寒がよぎる。腸内を汚された上、荒々しく床に叩きつけられる翼の耳に突き刺さるのは周囲の罵声。
「翼、中に出されてんのかっ!」
「ざまあねえな、翼」
接合部から白い液体を吹き出しながら、若島津は引き抜いた。仰向けに転がされた翼の肛門からは濃い白濁が溢れ、血に汚れた部分を更に惨めに汚す。
「次は誰だ?」
「俺、だな」
いつもの好青年ぶりはどこへやら、にやりと笑った松山はパンツを脱いだ。前の二人ほど大きくはないが、軽く自らの手でしごくと、若島津が広げた後に突き入れる。動けない足を広げられ、醜態をさらされていた翼も、次の刺激に声を上げた。
「ぅぐうっ」
松山にのしかかられ、声を上げた翼の髪を、若島津は荒々しく掴んだ。すでに日向によって汚されている顔を見ながら、翼の髪を汚していく。
「やめろっ」
にらみつけた翼の頭を、若島津はぐりぐりと踏んだ。ドロドロに汚れた床に顔を擦り付けられて、翼は唇を噛んだ。松山に犯されている尻は、痛みのあまり動かすこともできない。激しく掴まれて、持ち上げられている足には、食い込んだ指の跡がついている。
「気持ちいいぜ、翼!」
腹にぶちまけられた時に、精液の飛沫がユニフォームを汚した。ひっくり返されたまま、はあはあと肩で息をして、翼は呟く。
「俺が何をしたんだよおっ」
翼に敵う中学生など日本にはいない。本来なら合宿の先頭を走っているはずだった。だが、怪我で遅刻をよぎなくされたとはいえ、ここまで手荒な歓迎を受けることはない。
「勝手に応援に来たのは、君だろう?」
「みんな喜んでるぜ。なあ」
「おう」
髪に固まっている精液のせいで、翼の目の前がぼんやりとにじむ。こんなことのために、いままでがんばってきたんじゃない。俺はサッカーを…!
「まだガンつける元気があるんはええことやな。まだ随分残ってるんやから」
そう言ってのしかかって来たのは早田だった。翼は後ずさりしようと腕をつくが、早田は素早く翼のちんぽをつかむ。
「こっちはほんまにお粗末やな」
絶え間なく精を吐き出したにも関わらず、既に回復している翼のちんぽは、確かに同学年では小さい上、皮を余している。
「安心し、俺はうまいで」
皮を強引に剥きながら、早田は翼を犯し始めた。
「やめてっ、痛いっ」
尻穴を犯されることに慣れてはいないが、耐えられるようになってきた翼も、皮を剥かれる痛みに思わず叫ぶ。痛みで体が緊張する度に、貫かれている部分には鋭い痛みが走った。
「大人にしたるわ」
「い、いたっ!」
露出したばかりで敏感な先端を爪でさされて、翼はもがいた。早田に高い位置から見下ろされ、打ち付けられる度に、粘膜がぴりぴりと痛む。早田の指にしごかれているちんぽも、大きく広げられて、男を飲み込んでいる肛門も見せ付けるように身体を折り曲げられて、犯される翼に、それでも手加減は与えられない。
「さすがだな、早田は」
「俺らも負けてられないぜ!」
立花兄弟は翼の手に自分のちんぽを握らせる。
「ほら、さっさとしごけよ」
「早くしろって」
両方の乳首を摘み上げられて、翼は動けないままうなる。
「早よしたり」
「ぐわああ」
まだ敏感な亀頭を皮でこすられて、翼の体が反る。更に深く突き入れられて、粘膜の捩れる痛みがまた襲ってくる。
「うう・・・」
翼は嫌々ながら、立花兄弟のちんぽを握った。ぎこちない手つきで触り始めた翼に、和夫が翼の乳首をひねる。
「うあ・・・」
「もっと、ちゃんとやれ。こうだろ」
腕を掴まれ、他人の自慰を手伝わされる。一度屈してしまったことで、自分の敗北が確定したことを翼はうすうす感じていた。手を使おうとする立花兄弟だけでなく、太ももに何かを擦り付けられる感触に、翼は悪寒を感じた。
「へへ、黄金の足がザーメンまみれだぜ」
早田の後ろ側で自分のちんぽをしごいていたのは森崎だった。白い飛沫を翼の太ももに散らし、汚していく。
「あ・・・あ・・・」
黄金の足、と言われても翼自身がそう思ったことはなかった。ただ、フィールドを駆ける大事な足だと思っていた。だが、こうして汚されるのは、まるで踏みつけられたかのような気がした。たっぷり塗された液体が、つつっと滴り落ちる感触に、翼は唇を噛み締める。
「ええで、締まってきたで」
早田が耳元で囁く。その言葉は自らが犯されていることを翼に思い出させた。体の隅々まで汚され、排泄穴で男を受け入れさせられているのを、両手で男をしごかされているのを、翼は改めて自覚した。
「うあああっ」
翼は声を上げて、射精した。
「何や、感じてたんかいな。次は誰や」
「じゃあ、今度こそ南葛でやらせてもらう」
名乗りを挙げたのは井沢だった。
「そうだな。お前達も優勝チームだからな」
「翼、チームメイトを歓待しろよ」
周囲が囃し立てる中、南葛チームは自分達の主将を見据える。
「みんな、やめろよ」
井沢、滝、来生、森崎、高杉。長く同じチームとして戦った仲間だ。他の者よりは話が通じるはず、そう信じて顔を上げた翼は、後ろから小突かれた。
「うるさい。口、塞いどけよ」
「任せろ」
まるで練習中のようなやり取りの後、来生は翼の口に自分のちんぽを押し付けた。練習の後の汗の臭いが混じって、あまりの生臭さに、翼は顔を背ける。
「何するんだっ!」
「くわえろよ」
あごを押さえつけられ、強引に口を開かされる。それでも閉じた唇をこじ開けられて、ちんぽを押し込められた。
「んんっ!」
口の中に生臭い塊を入れられて、翼は顔をしかめる。口の中に嘔吐感が広がるが、吐き出すことは許されない。
「むぐうう、むうう」
もがく翼を面白がるように、井沢が翼の足を広げる。普段は触れることもできない翼の黄金の足は、この世代のMFにとって、憧れの的だ。それを特に身近で感じてきた井沢にとっては、憧憬と憎しみの入り混じった足を、撫で上げ、ほぼ直角に割り開いた。
「わざわざ日本から応援に来てくれて、嬉しいぜ」
「うぐっ」
口をふさがれたままの翼の体が跳ねた。

「じゃあ、次は俺にやらせろよ」
高杉は井沢と滝の精液を肛門から垂れ流し、口元を来生と森崎の精液に汚されたまま、ぐったりしている翼を抱き上げた。肩の上に丸い尻を高く掲げられ、さすがに手足をばたつかせた翼に、高杉は太い指でまだ湿り気を帯びている尻穴をえぐった。ぐちゅっと音を立てて飲み込まれた指は、締まりきらない中から、どろりとした液をかき出す。
「こんなに出されやがって」
「う・・・あ・・・やめろ・・・」
かき回される度に、翼の穴はぐじゅぐじゅと醜い音を立てる。大きく広げられた穴から、濁った液体が排出されるのを笑われて、翼はもがいた。だが、もう既にその抵抗は弱々しくなっている。
「ほらよ」
「あがっ!」
高杉は、翼を自分の腰の上に下ろした。座ったまま抱き合う形で突き入れられて、翼は悲鳴を上げた。自分の体重でめり込んでいくのが分かるだけに、痛みと恐怖がよみがえる。我知らず、高杉の肩に掴まった翼は、高杉の視線に気付いた。
「これはちが・・・」
「ようやく翼もその気になったか」
翼の内臓の肉を食い破るように、下から激しく突き上げられる。他の者の比ではない大きさに、翼は息もできなくなる。
「いた・・いいい、ぬいてえええ!」
凶器を深く刺される度に、声が揺らぐ。乳首を口にふくまれ、更に噛まれる痛みさえ、内部を侵食される痛みにかき消されてしまっている。
「これだとよく見えるだろ」
「ああ、すげえぜ、高杉」
体を交えているため、結合している部分が周囲からもよく分かる。人並み外れた巨根に、翼の肛門は大きく広げられていた。皺まで見えるように尻を広げられた有様に、既に抜いた者でさえ、もう一度股間を膨らませつつある。
「翼は肉便器だな」
「ああ、もっと犯してやろうぜ」
翼は背中に異様な感触を覚えた。誰かが、背中に馬乗りになって、ぐりぐりと腰を動かしている。高杉の極太に苦しみながらも、翼は後ろを振り返った。ユニフォームにちんぽをこすりつけていたのは森崎だった。
「もう、出そうだぜ」
ちんぽをこすりつけた森崎は、翼の襟を掴んだ。後ろから引っ張るようにして、首の後ろにちんぽを当て、ユニフォームの中に放つ。
「うあああっ」
唯一無事だった背中に、精液が流れていく。その生暖かい感触にかえって寒気がするようだった。

既に、10人に犯されて、翼は声も立てられないでいた。だが、気を失うこともなく、動けない体で拳だけを握り締め、翼は目を光らせていた。こんなことで潰されてたまるか。そう心に誓う翼。だが、神ならぬ身の翼は次に降りかかることを予測できなかったのである。

(1・完)

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