【全日本編】3
 
 
 
 
 



  練習前に、何本もの肉棒を処理した翼は、更にドボドボに濡らされてトイレから出た。動く度に水滴が落ちる程水をかけられたのは、日本の期待を背負う天才大空翼を汚濁まみれにするという楽しみに皆が抗えなかった結果である。
「翼はどうかしたのかね?」
「いえ、問題ないと思いますよ」
監督の見上が案じるのも無理はない。翼は全身ずぶ濡れな上、足元がふらついている。
「まだこちらに来たばかりですからね」
三杉は言葉巧みに見上の疑念をそらし、翼を観察した。あれだけ酷く犯されながら、まだ動ける余裕があるらしい。
「さすがは翼くんだね」
三杉は整った顔を笑みの形に歪める。それでも、容赦するつもりなどなかった。

練習が終わった後も、翼には息をつく暇すら与えられなかった。ようやく乾いたユニフォームを脱ぎ、シャワールームに入った途端、それを奪われる。
「あれ?俺のユニフォーム……」
タオルも見当たらず、翼は仕方なく一糸まとわぬ姿で出て来た。
「あっ」
左右から腕を掴まれ、引っ張られる。股間すら隠すこともできずに、翼はその場に引き出された。
「まだ皮をかぶってやがる」
「これでも毎回剥いてるんやで」
粗末なちんぽを弄られ、翼は歯を食いしばる。反応してはいけない。詰る言葉に、翼は顔を赤くした。羞恥よりも怒りに近い感情が胸に渦巻いていく。
「こんなことをして、何が楽しいんだ!」
堪らず口をついて出た反発だったが、相手を怒らせる効果しかない。
「楽しいぜ。お前俺達を見下してだろう?」
「そ、そんなことない!!」
「俺達のことは呼び捨てにしてるよな?若林さんにはそうでないのに」
普段温和な高杉と井沢の気迫に、翼の反駁の言葉は飲み込まれる。
「勝負あったね、翼くん。君がおとなしく性処理をやってくれたら、戦意高揚になるのが分かったろう?」
涼しい顔で恐ろしいことを言い放つと、三杉は翼のちんぽを指で弾いた。詰られる度に、屈辱を味わう度に、鼓動が高まり、反応を示す自己の肉体が、翼には不思議でならない。
「それに、また二人増えたからね」
三杉の言葉とともに、沢田タケシと佐野が前に出た。敵キャプテンとしての雄々しい翼しか見たことのない二人は、全裸で放り出された翼の姿に衝撃を受けた。
「ほら、グズグズしている暇はないよ」
三杉は唾液で湿らせた指を、翼の肛門に差し込んだ。
「うぐうっ!」
二人がかりで押さえられた翼には、逃げ場もない。第一関節までを入れた三杉は、指を折り曲げて、中を探る。
「いやだああ、やめろおお」
衆人環視の中、肛門をえぐられ、掻き回される恥辱に、翼の背筋が震える。
「ここかな」
翼の反応を見ていた三杉が、指を強めた。
「はあううっ」
前立腺を刺激されて、翼の体が大きく揺れた。ぐりぐりと動かされ、翼のちんこは勢いを増す。
「みんなの前でいけよ」
押さえている高杉が耳元で囁く。井沢は既に翼の首筋を舐め始めていた。
「ほら、気持ち良いんだろう?」
「ああああああ」
サッカーだけではない三杉のテクニックに翻弄されて、翼は激しく精液を吹き出した。
「翼はケツだけでいっちまう変態だったんだな」
「ち、違う…」
翼の反論は聞き入れられそうにはない。
「じゃあ早速翼を喜ばせてやるぜ」
「あうっ」
そのまま、井沢に貫かれて、翼は呻いた。覗き込んでいたタケシと佐野は、精液がかかった瞬間、はっきりと軽蔑の表情を浮かべていた。好きで犯されているのではない。同輩に体を自由にされるのが翼の意志のはずはない。だが、二人の目に映った、男に嬲られて喘ぐ自分の姿に、翼は絶望せずにはいられなかった。
二人に見られながら、翼は来生と滝のチンコを舐め始めた。広げた舌に、二人の先端を押し付けられ、擦られる。
「むぐぅ……」 苦しさを訴えた途端、更に奥に押し入れられて、翼は2人のちんこを頬ばる。口を閉じるのが精一杯な程、頬まで膨らませた翼は、嘔吐感に耐えながら、2本を擦る。その間も翼の尻は自由ではない。初日に比べて緩んだ穴を、好き放題に犯されている。
「入れる時はだいぶ楽になったぜ。中はキツキツだけどよ」
翼の腰を掴み、慌ただしく揺すりながら、松山が三杉に使い勝手を語る。
「そうだろうね。さすがは翼くんの活約筋だよ」
冷静に品定めをされる度、翼の自尊心は傷ついた。それなのに、一度絶頂を覚えた体は、すぐに上りつめようとする。
「翼、また感じてるみたいだな」
揺すられながらも、張り詰めた翼のちんこは硬さを保ち、ぴんと勃っている。
「こうされるのが好きなんだぜ、翼は」
違う、複数のチンコに口を塞がれ、頬にまで押し当てられたまま、翼は首を振る。その姿はあまりに惨めで、最初は翼に対する畏怖のあった後輩達も、それを忘れた。
「じゃあ、今度は俺にもやらせてください」
佐野の申し出に、先輩達は快く肉穴を譲った。
「翼さん、ブリッジしてください」
佐野の言葉に、翼はしばらく抵抗を示したが、仕方なく両腕を立て、ブリッジをする。体を立てた途端に、筋肉質の尻肉の間から、白い精液が流れ落ち、屹立したちんこが頭の上で揺れる感覚に、翼はまた恥ずかしさを覚える。
「先輩達の後じゃ、これくらいしないと」
ブリッジしている翼の下に膝を潜り込ませ、佐野は翼の穴を犯した。ブリッジで一段と引き締まった翼に、佐野は満足そうに息を漏らすが、ブリッジのまま犯されている翼の苦痛は尋常ではない。
「良いですよ、翼先輩」
「うがあああ」
腰や足に力が入っているだけ、押し込まれた時の衝撃が脳にまで達する気がする。
「何だ、後輩に犯られてよがってんのかよ」
年下に、惨めな姿態で犯されるという屈辱の中、悲鳴とも叫びともつかぬ声を上げ、翼は果てた。ブリッジの腹を白く汚しながら、佐野は口元に笑みをはいた。

風呂でも当然のように犯された翼は、疲れ切った体を部屋のベッドに横たえた。
しかし、翼に休息が許されるはずはない。泥のように眠りかけたところを押さえ込まれ、腕を拘束された翼はパジャマのズボンを剥ぎ取られた。
「な…に?」 寝ぼけ眼で振り返った翼に、三杉はまがまがしい物を取り出してみせた。
「翼くんの為にわざわざ調達したんだよ」
大きな黒い塊は男根の形をしていた。カリの部分をも備え、不気味に光る黒を目の前に突き付けられて、翼は息を呑んだ。何をされるのかは明らかだった。
「い、いやだぁ」
今日の練習では、動く度に切れた肛門がピリピリと痛んだ。サッカーに集中できないことほど、翼にとって辛いことはない。
「まだまだ拡げないとね」
三杉は翼の肛門を押し広げた。連日犯された肛門は、随分広がりやすくなっていた。そして、ゆっくりとディルドーを押し込む。
「ぬ、ぬいてええ」
ひだが引き攣る痛みは強いのに、それが収まる瞬間、ぴくっと肛門がひくつく感覚が走る。まるで、喜びを味わっているかのように。
「あああああああっっ」
手を封じられ、抜き取ることのできない翼が悲鳴を上げる。しかし、三杉は更に容赦なかった。
「これもどうぞ」
三杉は翼の顔にゴルフボール様の器具をつけた。柔らかい頬に、ボールギャグの紐が食い込む。
「じゃあ、おやすみ、翼くん」
「むむーっ」
同室の者は誰も起きる様子もない。必死の叫びも呻きにしかならず、翼はよだれを垂れ流したまま、横になったが、腹の中に内臓を圧迫するように横たわる巨大な敵を抱えたままでは、眠れそうになかった。

(3・完)

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